旅行もリフレッシュには最適！

休日の過ごし方も大切

脳科学的にも効果が実証されている

旅行に出ると妙に頭の中がクリアになり、様々な刺激を受けることで日々の悩みやストレス、疲れなどがどこかに行ってしまう感覚があるかと思います。帰ってきてからも、明日から頑張ろうと前向きな気持ちになれます。これは旅行に出向くことで様々な脳内物質が出て脳が活性化するためです。事実、脳科学的にも旅行はリフレッシュ効果があると実証されています。

前頭葉が鍛えられて幸福度も上昇する

脳の司令塔的な役割を担うのが「前頭葉」です。前頭葉の動きが鈍ると面倒くさいという感情に陥りやすくなり、やる気が低下します。こうなると仕事にはいい影響がありません。前頭葉を鍛えるために必要な要素として挙げられるのが「選択」「判断」「系列化」の3つです。旅行はまさにこの3つの要素を集約しています。多くの情報の中から行き先を選択し、そこで起こる様々な場面に対して判断をします。そして限られた時間の中でどのように行動するかを系列化することで、前頭葉が鍛えられるのです。特に効果があるのは、すべてのことを自分で決める必要がある一人旅です。
また、旅行を計画するだけでも幸福度が上昇します。「旅行前後の幸福度の変化」についてオランダが調査・研究したところ、旅行について考えるだけで旅立つ約2ヵ月も前から幸福感が高まっていくという結果が出ました。旅行先についてインターネットや本で調べることによって期待感が高まっていき、ドーパミンの分泌量が増えるようです。具体的なことは決まっていなくても、いずれは行ってみたい場所をピックアップして調べるだけでもリフレッシュできるかもしれません。

心が落ち着きストレスも減少する

脳内物質の一種であるセロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれています。セロトニンの分泌量が多ければ多いほど心が落ち着きます。逆に、セロトニンが不足すると不安感が大きくなりストレスが溜まってしまいます。旅行中はこのセロトニンの分泌量が多くなる傾向にあるためリラックス効果が見込めます。また、ストレスを感じた際に分泌されるコルチゾールという物質も、旅行中は減少する傾向にあるようです。

会話が上手になるというメリットも

海外旅行では日本語以外の言語で会話をする必要があります。慣れない言語を使用する際は脳の言語野という部位が刺激されます。言葉が通じなければボディランゲージを使って伝える必要もあるでしょう。その際には脳のニューロンが刺激され、コミュニケーションを司る側頭連合野が活性化します。脳のこれらの部位が発達している人は会話上手である傾向があります。海外で様々な人とコミュニケーションを取ることで相手に自分の意思を伝える力が鍛えられ、それが仕事にもいい影響を与えます。